ひかりメッセージ
このコーナーでは、生きていくためのヒントや自分の活かし方に関する、ARIのオリジナルエッセイを掲載しております。(執筆者:浅野光)
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ひかりメッセージNo.65 運を継続して享受するために大切な心得 2025.12.1
人生は運次第と言う人がいますが、その運不運も偶然ではありません。運がいざ自分に出向いてくれたときに、それをつかみ取り、その恩恵を継続して享受できるかどうかにおいて、過去から現在にかけて積み上げてきたことが試されます。「継続して」というのがポイントです。一時的な幸運の恩恵は誰しも頻繁に貰えているものです。
しかし、それを継続して受け続けられるかどうかは、結局その人の持っているものが何なのかによります。その人の持つ「人間としての総合力」と言ってもいいかもしれません。
では、その人間力を磨くにはどうしたらよいのか。それは、「人を大切にすることの心がけ」です。
具体的には、人の時間や労力は尊いものであることを知り、そういったものを自分に費やしてくれた場合、心から感謝し、その時点の全力でお礼を返すことです。こういった基本的なことがわかってない人が意外と多いのです。義務教育のカリキュラムにこういった教えが含まれていないので致し方ないかもしれません。
人の時間や労力を大切にしない人は、間違いなく自分の時間や労力も大切にしない人と縁づきます。なぜなら、類は友を呼ぶ、の法則があるからです。賢くて生きるのが上手な人ほど、自分をぞんざいに扱われたら、特に指摘や争いをしようとせずに静かにその環境から離れていきます。
そしてその場に残るのは、自己中心的な、自分本位で他責思考、自分さえ良ければいい、と考える人たちです。こういった人たちと一緒にいたら、当然人生は苦戦を強いられることとなります。運が自分に出向いてくれても、すぐに去って行ってしまうでしょう。
そうならないために「人を大切にすること」を意識して日々生活をしてみてください。人生に遅いなんてことはないのですから・・・!
〈了〉
ひかりメッセージNo.64 感情の仕組みを理解し、活かしてあげよう 2025.11.1
今回は「感情」の仕組みと、自分の感情が上手く発揮されるために必要なことをお教えします。
まず知っていただきたいことは、感情は悪者でも敵でもない、ということです。感情はときに、「感情的になって○○をしてしまった」というようにネガティブな表現で用いられがちです。しかし、これはあくまで感情がネガティブに現れ出てしまった結果であり、感情そのものは悪ではないのです。
怒りやイライラというのは、ある種自分を奮い立たせてくれる原動力でもあるのです。本気で向き合っているからこそ湧き出てくる情動なのです。「どうでもよい」と思っていることに対しては誰も怒りはしません。怒りやイライラを伴いながらもそれで自分を奮い立たせて、自分も周りも困っておらず、上手くやっていけているのなら、それは特に構わない、と捉えてください。
その一方で、このような怒りやイライラが自分の中から生じ、自他共に苦しんでいるケースもあるかと思われます。そのときに、どのように感情を収めていけばいいのか?
それは時間と労力の配分を見直すことです。感情がネガティブな形で出て苦しんでいるケースというのは、自分の限界であるキャパシティを大きく越えている可能性が極めて高いです。
生活を共にする人がいて、イライラや怒りが日常的に続いている場合、話し合いが必要になってきます。「自分は限界で無理をしている」ということをはっきりと伝えるべきです。無理のないあり方となれば、自然と感情は落ち着いていき、今度は感情が自分の味方となってくれます。
ちなみに時間や労力というのは持て余しすぎても、あれこれ思い悩んでしまうケースも多いですから、程よく忙しいくらいがちょうどいいあり方だと私は感じております。
〈了〉
ひかりメッセージNo.63 AIブームの中で忘れてはならない大切なこと 2025.10.1
昨今のAIブームにより、多くの場所で「AI機能付き」という宣伝文が記載されているデジタル商品やソフトを目にするようになりました。AIは上手く活用すれば非常に便利なものであり、現に私も使用しております。
しかし、AIは万能ではないことも事実です。例えば、「AIにすべて文章を考えてもらい、それをそっくりそのまま伝えれば、解説者はいらないのではないか?」という考えは甘いと言わざるを得ません。
まず、AIが出してくれたものをそのまま使用すると、どこか機械的で、言っていることは理に適っているのですが、感情がないのです。「愛がない」と言ってもいいかもしれません。
また、個人的な体験談も含まれておりませんから、説得力が伴いません。人間は感情があるからこそ、時には「非効率なことでもやりたい」と思う存在ですし、それが結果的に成長につながることだってあるのです。これまでの歴史の中で、全人類がすべての事柄を合理的に判断できていたとしたなら、今のような世の中になっていません。娯楽を楽しむことや美味しい食べ物を食べること、というのは効率のみを重視して生きていくためには不必要なものです。
ですが、人々の多くはこういった楽しみを求めます。それは、人間はロボットではなく感情があるからなのです。
「AIにすべて丸投げ」ではなく、あくまで「助けてくれる一つのツール」という位置づけが大切です。結局最後にものをいうのは人間の持つ泥臭いあり方です。何度も何度も反復して体に覚えこませた集大成を人様のために愛を持って出していく。たとえそれがぎこちない形であっても、それが人の心を響かせることだってあるのです。こういったあり方こそが、人が太古から持つ力だと私は感じております。
〈了〉
ひかりメッセージNo.62 周りから助けてもらえる人になるには? 2025.9.1
優秀なリーダーは大きく分けて2通りに分けることができます。パターン1は多くのことをそつなくこなせる有能なリーダーです。パターン2は有能とは言い難いけれども、多くの人から信頼されていて助けてもらえるリーダーです。
パターン2のリーダーはコミュニケーションが上手で、苦手分野を人に頼るのが非常に上手いです。「この人は助けてあげたい」「応援してあげたい」と思われる雰囲気を兼ね備えているのです。
では、どうすればどうすれば周りから助けてもらえる人になれるのか?それは、日頃から素直な姿勢で生きることです。何を伝えても言い訳したり、細かいところをつついて揚げ足をとったりする人を皆さんは応援したいと思いますか?
こういうあり方ですと大半の人は静かに去っていきます。「あ、この人と関わるのはやめておこうかな」こういったふうに何も告げずに去っていきます。「なぜ距離を置かれたか」というフィードバックは当然本人には伝達されませんから、また同じ失敗を繰り返しがちです。そしてまた新たな環境でも孤立してしまう、という悪循環に陥ってしまうのです。
大人になってから好ましくないあり方で過ごしていても、多くの人は注意をしてくれません。その意味で、叱られているうちはまだ手のつけようがある、と言えます。
もちろん、最低限の法律をはじめとする決まりを守れば、後はどのように生きるかは人それぞれ自由です。ですが、自分が自由ということは、それと同時に相手が自分と関わるか、関わらないかを決めるのも自由ということになります。
イキイキと生きるためには人との良い繋がりを持つことが不可欠です。素直な姿勢で生きていれば、自然と自分に合った人が周りに集まってきてくれますよ。
〈了〉
ひかりメッセージNo.61 現代の情報化社会で大切なこと 2025.8.1
現代の情報化社会で大切なことは、膨大な情報を適切に、全体像を踏まえた上で処理・解釈をしていくことです。
「ああ、この出来事はただ単に外野の妬みや嫌がらせで炎上しただけだな」とか「これは比較的有意義な報道だな」とか「この人は自分のビジネスを良く見せるために反対意見を攻撃しているのだな」とか、こういった情報処理能力が今後ますます一人ひとりに求められてきています。
一番好ましくないあり方は発信された情報をすべて鵜呑みにし、その都度過敏に反応すること。これにつきます。
誰を信用するのか、これは生きるうえで非常に大切になってきます。生きるのが上手な人は、人を見る目があります。そして、人生で苦戦を強いられている人は、相手の外面や口先だけに惑わされて、信じる人を間違えてしまっているケースが多いです。
わざわざ判別しようとしなくても、相手の雰囲気とか日ごろのあり方になんとなく触れていれば見えてくるようになります。
フェイクニュースを流す人や自分さえ良ければいい、と考えて情報発信する人に課題があるのは言うまでもありません。ですが、それをこちら側からやめるようコントロールするのは不可能です。となると、そういった人たちと縁が生じないように距離をとるのが賢明な判断です。
そして、いつかは神さまの摂理によってこういったあり方をしている人は自分に跳ね返ってきます。裁くのは人ではなく、神さまです。
ですから私たち人間は、課題ある人たちとわざわざやり合おうとしたり、反撃したりしようとしないでいいのです。こちらはこちら、あちらはあちらなりの人生修行というものがあるのです。
〈了〉
ひかりメッセージNo.60 行動して体現することが一番の説得力となる 2025.7.1
人それぞれ学びのプロセスというものがあります。例えば、浅野信先生のリーディングにしても、私の講話にしても「わかりやすい」と言ってくださる方もいれば、その時点では「難しい」とフィードバックされる方もいます。
これは、どちらが正しい、ということは全くありません。現時点では上手く入ってこない人もいれば、初めて聞いた人でも自分に上手くマッチしていきなりストンと入る人もいます。また、よくお聞きするのは、「そのときはわからなかったけれど数年後、先生の伝えてこられた内容がわかりました」というご感想です。よくお世話してくださっている方がご報告をしてくださいます。
人は日々何かしらの刺激を受けて生活しており、成長していく存在です。ですから、そのときはわからなくても、ある出来事に対して何気なくONEの教えを実践してみたら上手くいった成功体験によって、ピンとセンサーが反応し、「あのとき教えてもらった内容はこういうことだったのか!」と捉え方が変わることだってあるのです。
ONEの教えをお伝えし、そのときは敬遠されたとしても必要以上に落ち込まないでください。また「なんでわかってくれないの」と憤らないでください。そのときにONEの教えの本質をお伝えしたうえで、相手が腑に落ちないならば、そこは上手く距離感を保ちましょう。
大切なことは教えを実践して日々生き生きと過ごしていくことです。自分の身をもって行動し、体現していくその姿そのものこそが一番の説得力となります。こうして一歩ずつ信頼が形成されていくのです。信頼形成には近道はありません。
楽しくやり甲斐を持って皆さまがONEの学びに取り組めるよう、私も今後とも精進してまいります。
〈了〉
