ひかりメッセージ

このコーナーでは、生きていくためのヒントや自分の活かし方に関する、ARIのオリジナルエッセイを掲載しております。(執筆者:浅野光
 
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どうぞONEの学びの一つとしてご活用ください。
 
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 今世での使命を果たすにあたり、その道中では様々なことが起こるものです。道中で生じてくる障壁というのは外的なものだけではなく、自分自身の中からも生み出されます。その意味では、人生は自分との闘いとも言えるでしょう。
 
 人は主観的な視点だけで生きていると、自分の中で迷いが生じたり、間違った方向性で取り組んだりしてしまうものです。正しい方向性で進んでいたにもかかわらず、「これでいいのだろうか」「自分のやっていることは間違いなのだろうか」このように迷いが生じ、結果として遠回りになってしまうことがあります。
 
 こうならないよう、新しい刺激を定期的に入れてあげましょう。具体的には「ご縁のある人に会うこと」「適切な指導者から教育を受けること」「書籍を読むこと」などが挙げられます。頻度は2週間から1か月に1回入れてあげるのが理想的です。このメッセージを読んでくださっている皆さんはARIの会報誌を定期購読されている方が多いでしょうから、その意味では月1での新しい刺激は入っていることになります。
 
 その上で「これだけでは足りない」と感じる方は、イベントに参加して講話を聞いたり、参加者同士で交流を深めたりしてみてください。これはARIでのイベントに限った話ではありません。皆さんそれぞれのご縁あるコミュニティでよいのです。
 
 子ども、大人関係なく、自分の世界だけに閉じこもって生きていると、自分のクセがある方向に流れていってしまうものです。そうなると、「使命を果たす」という本筋からだんだん逸(そ)れていったり、迷ったりしてしまうのです。横道へ逸れかけたときに、適切な刺激を入れてまた中心線に戻る。この繰り返しをすることで前進していけるのです。

〈了〉

 皆さんは自分が今やるべきことの優先順位はつけていますか?優先順位が高いことに重点的に労力を割くのは当然のこととして、もう一つ心がけるべきことがあります。それは、「余計なところで労力を消費しない」ということです。
 
 例えば、インターネットの膨大な情報。これを上手く処理する自信がないのならば、いっそのことインターネットは見ない方が賢明です。SNSは尚のこと高いネットリテラシーが要求されます。紙媒体だけでの情報収集でもこの世で生きていけます。(SNSとは・・・ソーシャルネットワーキングサービスのこと。XTikTokFacebookInstagram等が有名)
 
 この世はビジネスとは切っても切り離せない関係にあります。例えば、「自分の名前を売りたい」と考える人の中で、自分の発信を見てもらうために煽(あお)るような投稿をSNSにする人もいます。ニュースも掲載しているサイトによっては、かなり強めの誤解を招くようなタイトルで掲載しているところもあります。こういったことに関して必要以上に反応していては、本当に自分が成すべきことに向き合う前に消耗をしてしまいますよ。
 
 自分の労力をどの部分に捧げていきたいのかを定期的に見直してください。私は毎日同じような服を着ていますし、買い物も新しいお店には滅多に行きません(笑)。一日の脳の考える力には限りがありますから、なるべくそれ以外では温存しているのです。もちろん、これは今の時点のあり方ですから、一年後には変わっている可能性もあります。
 
 ですから、定期的に見直すことが大切なのです。自分が今、何を一番すべきことなのかをまず確認しましょう。そして、それを時々見直し、修正を加えて調整をしていってください。

〈了〉

 自分を高めるためには、まず先を行っている人の真似から始めるのを推奨します。そしてそこから徐々に自分なりのアレンジをしていくのが成長していくための常套手段です。
 
 私も人から指導を受けた時、まずは教えてもらった通りに完全にコピーして取り組みます。時々、指導を受けている途中で自分の従来のやり方をあれやこれやと注文つけて言う人がいますが、これはかなり損をしていることに気づいてください。
 
 確かに自分のこれまで積み重ねてきたことを時には批判されるような形で言われると、納得いかない気持ちになるのはわかります。これは実力がついてきている人ほど陥りやすい罠なのです。素直に認めて受け入れようとする姿勢をプライドが邪魔してきます。
 
 ですが、「自分を磨きたい」という思いでわざわざ教えを乞いに出向いたのですから、その場で相手の意見を素直に聞き入れないのは成長の機会を自ら逃していることになっています。
 
 そして、これを踏まえたうえで「教えてもらった内容の大体は会得できたけれども、一部分だけどうしても自分にはしっくりこない」と感じる箇所については、自分流のやり方を模索していけばよいのです。この調整を取り入れたうえで実際にやってみたら、「パズルが完成したように上手くいった」というのはよくある話です。
 
 この一部分に関して、相手の教えた内容が間違っていたり、自分の理解が浅かったりということではなく、「現時点の自分とは合わないピースだった」というだけなのです。
 
 私の体感上、素直な人の成長はとても早いです。それは、聞いたことを受け入れて実践できる人だからなのです。皆さんも是非、素直な人になってください。

〈了〉

 自分の有り様を客観視することで効率よく成長していくことができます。しかし、これには痛みも伴います。「現実はこうだったのか・・・」といったように、理想と現実の隔たりに最初はうんざりします。
 
 身近な例ですと、試験のテスト結果があります。自分では100点満点がとれる実力があると思っていたけれども、実際は70点だった。これはショックですよね。30点も差があったのですから。ですが、これを受け止めることによって75点、80点、85点と少しずつ上がっていくのです。時には点数が下がるときもあるでしょう。けれどもそれも受け入れて進む。こういった向き合い方をしている人は、気づいたらものすごく成長を遂げているのです。
 
 また、録画をした自分の姿を見直すことも非常に効果的です。毎月、私は講演会をさせていただいておりますが、それを見返すと改善点がいろいろと見えてくるのです。まだ始めたばかりの頃は、「自分はこんな感じで話をしているんだ!」という驚きと抵抗感がありました。冒頭でお伝えした理想と現実の隔たりがまさにこれです。それでも自分の姿を見続けていくうちに、段々と自分の客観的な姿がわかってきて受け入れられるようになってきました。これは現実を見ることで一歩ずつ前進できた結果なのです。
 
 よく「自分の声を聞くと気持ち悪く感じる」と言う人がいます。これも先ほどと同様に、自分の思っていた声や話し方と現実のズレがこのような想いを引き起こしているのです。繰り返し自分の話している音声を聞いたり、映像を見たりすることで「ここはこのような抑揚で話そう」とか、「ここはこういった口調にしよう」とか、そういったことが見えてくるようになります。そうなってくれば気持ち悪いとは感じなくなりますよ。

〈了〉

 今回は長寿社会を生きるための心得をお伝えいたします。結論から申し上げますと、「自分にとってやり甲斐がある目標をずっと持ち続ける」ことです。定年退職を迎えると解放された気持ちにはなりますが、これまでの多忙な生活との差異に身体がビックリして、やり甲斐を感じられなくなってしまう人が多いのが事実です。そして、そのまま気力が低下していき、弱っていってしまうケースも少なくありません。
 
 また、退職したことによって家にいる時間が増え、それにより家族とのいさかいが生じ、家庭がギスギスしてしまうこともあります。親しき仲といっても、いつも一緒だと辟易してしまうものです。これではせっかくの長寿社会の恩恵を享受することができません。
 
 これらの対策として、今まで勤めていた会社に週2回は勤務させていただくよう頼んだり、習い事を習い、そこで目標を立ててその達成を目指したりするとよいでしょう。今の時代、探せばいくらでも目標を持って取り組める物事があります。本来、人は「やり甲斐をもって生きていきたい」という想いを持って生まれてくるのです。
 
 40、50代で経済的に自由になり、早期退職をする(FIRE)というのが一時トレンドになりました。しかし、結局こういった人は時間を持て余してまた働き出すケースが多いようです。特に40代ですとまだまだ元気ですから「やり甲斐を持って生きていきたい!!」と思うのは尚更です。
 
 なんとなく老後の自分の生活をイメージしてみてください。ちなみに私はすでに決まっています。死ぬ直前までARIの活動と水泳をすること、です。せっかくいただいた今世の機会、1秒も無駄にせず取り組んでいきたいという想いが自分にはあります。

〈了〉

 豊かに活き活きと生きていきたいのならば人とのご縁を大切にすることが肝要です。人は一人では生きていけません。一見すると自分だけの力で生きているような人でも、誰かが作った食べ物を摂取したり、誰かが整備してくれたインフラを基盤に生活したりしているものです。誰かが自分の見えないところで支えてくれているからこそ生きていけるのです。
 
 目先の利益や損得だけに目をやるのではなく、人とのご縁を大切にして、本当に人様を大切に日々生きてみてください。そうすれば、人間関係は相互作用で成り立っておりますから、結果として生活も成り立たせていただけるのです。
 
 ここで注意していただきたいのは、人を大切にするけれども適切な距離感は保ち続ける、ということです。これは矛盾しているかのように聞こえるかもしれませんが、重要なポイントなのです。
 
 自分の価値基準で期待し、相手に接近しすぎると、そうでなかったときに「なんでこれしかやってくれないの」とか「もっと手伝ってほしかった」といったような不満が出てくるものです。相手としたら相手なりの基準でやってくれたはずなのです。ですが、こちら側が物足りなさそうにしているとそれを言葉に出さずとも、「なんか不満そうにしているな」と察知されるものです。
 
 これは真面目でストイックな人ほど他の人にも同様の努力を求めたり、頑張ることを強要したりすることで陥っていく傾向といえます。
自分は自分、他者は他者です。そこは分けて考えましょう。自分の価値観ですべて成り立つほど世の中甘くありませんから。
 
 「適切な距離感を見極めた上で人様を心から大切にする」。これが生きていくための秘訣の一つです。

〈了〉