ひかりメッセージ
このコーナーでは、生きていくためのヒントや自分の活かし方に関する、ARIのオリジナルエッセイを掲載しております。(執筆者:浅野光)
タイトルをタップまたはクリックすると、内容をお読みいただけます。
どうぞONEの学びの一つとしてご活用ください。
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組織というのは規模が大きくなればなるほど統率をとるのが難しくなってきます。人は母数が多いところに所属すると、無責任になりやすいからです。
無責任にならないためのポイントの1点目は「自分が主体となって行動できているか」です。受け身的ですと無責任になりがちです。「自分のやったことが組織を発展させたり、顧客に満足を与えたりしているんだ!」このくらい大きな気持ちを持って取り組めば責任感というのは自ずと身についてきます。
2点目は「自分が必要とされているという実感があるかどうか」です。上司が「お前の代わりなんていくらでもいる」と事あるごとに言ってくる環境では、誰しも仕事の生産性は落ちていき、気力も低下し、無責任になってきます。
これに対し、「いつも頼りにしているよ」と定期的に声がけをしてくれていたら、力は自然と湧いてきます。たとえ寝不足だったり、疲れたりしているときでも、こういう環境なら高い生産性を発揮でき、「自分は頼りにされているから組織を良くするために頑張ろう」と責任感もついてきます。
私は10年ほど前からARIの重要な仕事を担わせていただいているため、責任感というのが自然と身につきました。そのため、体が疲れているときでも「みんなのために頑張ろう」と力が出てくるし、「もっと組織をよくするにはどうすればいいのだろう」と考える意欲もわき、行動に移せるのです。
これを読んで「私は重要な役職を与えられていないので難しいです」と感じる方もいるかもしれません。しかし、お金をいただけているということは何かしらの形で周りに貢献できているのは間違いありません。自分の今やっていることに自信を持って取り組んでいってください
人は周りからの影響を多分に受けます。周り全員がONE的な有り様ですと、そうでない人は良い意味で浮いてくるのです。
私は21歳の頃、初めて正式にARIのコンダクター、秘書として各地に赴かせていただきました。そのときに参加しておられた方の全体的な人間力の高さに驚いたのです。この人間力の高さというのは言葉では表現が難しいのですが、あえて表現するならば「温かみのある」といった感じで、まさにONE的なあり方だったのです。
例えば、イベントが執り行われる際、「みんなで協力して、良い物を作り上げよう」という気持ちがひしひしと伝わってきたのです。私はそれまでサービス提供者と顧客は強い線引きがなされていて当然だと思っていました。「顧客のためなら何でもしろ」というように自分は教わり、それを信じていました。この考えは確かに間違いではなく、企業として必要なマインドではあります。
しかし、こういった過剰なストイックさだけですと、組織の発展には限界があることに気づかされました。従業員が許容範囲を超えて顧客によいサービスを提供しようとしても限界があります。それよりも、自分の担当範囲を確実に高い質でこなし、そのうえで参加者の方も「主体的に作り上げたい」という思いを持って一緒に作っていくと、ウィンウィン関係ですのでとてもよい結果となるのです。これに当時気づかされました。現場でONEを学び続けていた人たちの想念が当時の私の固定観念を変えたのです。
こういったONEの思想が少しずつ世界に浸透していくことを私は願っております。そのための努力も最大限捧げていきます。本年も1年間ご購読いただき本当にありがとうございました。2025年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
この世で生きていくにあたり、大きな視点と小さな視点で世の中を見ていくことが重要になってきます。大きな視点をマクロ的視点、小さな視点をミクロ的視点と専門的には言われることも多いです。
大きな視点へのアプローチというのは、政治に対して「こうするべきではないか」「これは不必要ではないか」と国民の立場から考え、政策方針が自分の考えに近い政治家に投票する、というものです。こういった取り組みが将来的に日本や世界を変えていく原動力となり得ます。この取り組みは大事なことで、これから先も必要なことのように感じます。
これに加えて、小さな視点へのアプローチも必要です。具体的には、「自分と自分の周りのご縁ある人たちを大切にし、まずはそこから一歩ずつよくしていく」というものです。ポイントは、自分を大切にすること。なぜなら、自分を大切にできない人や余裕がない人には、縁のある周りの人々を助けたり、良くしたりすることなんてできないからです。
私は、今でこそこのような考えに行き着くことができましたが、十代から二十代前半の頃は自分自身のことで精一杯で、到底周りのために何かしようとは思えませんでした。その経験があるからこそ、今自信をもって「まずは自分を整えてください」とはっきりお伝えできるのです。自分が充実し、豊かになってくると「周りに役立つことをしたい・・・!」と心の底から思えるようになるのです。ここまでたどり着けたなら、ミクロ的な取り組みを本格的に行い出しましょう。要するに「自分の縁ある人たちを助けていく活動」です。
こういった活動をしつつ、マクロ的視点でも世界について考えていきましょう。マクロ的視点とミクロ的視点をバランスよく持つことが重要なのです。
今世での使命を果たすにあたり、その道中では様々なことが起こるものです。道中で生じてくる障壁というのは外的なものだけではなく、自分自身の中からも生み出されます。その意味では、人生は自分との闘いとも言えるでしょう。
人は主観的な視点だけで生きていると、自分の中で迷いが生じたり、間違った方向性で取り組んだりしてしまうものです。正しい方向性で進んでいたにもかかわらず、「これでいいのだろうか」「自分のやっていることは間違いなのだろうか」このように迷いが生じ、結果として遠回りになってしまうことがあります。
こうならないよう、新しい刺激を定期的に入れてあげましょう。具体的には「ご縁のある人に会うこと」「適切な指導者から教育を受けること」「書籍を読むこと」などが挙げられます。頻度は2週間から1か月に1回入れてあげるのが理想的です。このメッセージを読んでくださっている皆さんはARIの会報誌を定期購読されている方が多いでしょうから、その意味では月1での新しい刺激は入っていることになります。
その上で「これだけでは足りない」と感じる方は、イベントに参加して講話を聞いたり、参加者同士で交流を深めたりしてみてください。これはARIでのイベントに限った話ではありません。皆さんそれぞれのご縁あるコミュニティでよいのです。
子ども、大人関係なく、自分の世界だけに閉じこもって生きていると、自分のクセがある方向に流れていってしまうものです。そうなると、「使命を果たす」という本筋からだんだん逸(そ)れていったり、迷ったりしてしまうのです。横道へ逸れかけたときに、適切な刺激を入れてまた中心線に戻る。この繰り返しをすることで前進していけるのです。
皆さんは自分が今やるべきことの優先順位はつけていますか?優先順位が高いことに重点的に労力を割くのは当然のこととして、もう一つ心がけるべきことがあります。それは、「余計なところで労力を消費しない」ということです。
例えば、インターネットの膨大な情報。これを上手く処理する自信がないのならば、いっそのことインターネットは見ない方が賢明です。SNSは尚のこと高いネットリテラシーが要求されます。紙媒体だけでの情報収集でもこの世で生きていけます。(SNSとは・・・ソーシャルネットワーキングサービスのこと。X、TikTok、Facebook、Instagram等が有名)
この世はビジネスとは切っても切り離せない関係にあります。例えば、「自分の名前を売りたい」と考える人の中で、自分の発信を見てもらうために煽(あお)るような投稿をSNSにする人もいます。ニュースも掲載しているサイトによっては、かなり強めの誤解を招くようなタイトルで掲載しているところもあります。こういったことに関して必要以上に反応していては、本当に自分が成すべきことに向き合う前に消耗をしてしまいますよ。
自分の労力をどの部分に捧げていきたいのかを定期的に見直してください。私は毎日同じような服を着ていますし、買い物も新しいお店には滅多に行きません(笑)。一日の脳の考える力には限りがありますから、なるべくそれ以外では温存しているのです。もちろん、これは今の時点のあり方ですから、一年後には変わっている可能性もあります。
ですから、定期的に見直すことが大切なのです。自分が今、何を一番すべきことなのかをまず確認しましょう。そして、それを時々見直し、修正を加えて調整をしていってください。
自分を高めるためには、まず先を行っている人の真似から始めるのを推奨します。そしてそこから徐々に自分なりのアレンジをしていくのが成長していくための常套手段です。
私も人から指導を受けた時、まずは教えてもらった通りに完全にコピーして取り組みます。時々、指導を受けている途中で自分の従来のやり方をあれやこれやと注文つけて言う人がいますが、これはかなり損をしていることに気づいてください。
確かに自分のこれまで積み重ねてきたことを時には批判されるような形で言われると、納得いかない気持ちになるのはわかります。これは実力がついてきている人ほど陥りやすい罠なのです。素直に認めて受け入れようとする姿勢をプライドが邪魔してきます。
ですが、「自分を磨きたい」という思いでわざわざ教えを乞いに出向いたのですから、その場で相手の意見を素直に聞き入れないのは成長の機会を自ら逃していることになっています。
そして、これを踏まえたうえで「教えてもらった内容の大体は会得できたけれども、一部分だけどうしても自分にはしっくりこない」と感じる箇所については、自分流のやり方を模索していけばよいのです。この調整を取り入れたうえで実際にやってみたら、「パズルが完成したように上手くいった」というのはよくある話です。
この一部分に関して、相手の教えた内容が間違っていたり、自分の理解が浅かったりということではなく、「現時点の自分とは合わないピースだった」というだけなのです。
私の体感上、素直な人の成長はとても早いです。それは、聞いたことを受け入れて実践できる人だからなのです。皆さんも是非、素直な人になってください。